10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
仙台で時々VJしています。ジャンルはPsychedelic Trance。遊びに来てください☆
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
http://fencer.sblo.jp/article/4002808.html
栞 (しおり)
初めてでも懐かしいのは何故
暖かく迎え入れる異郷の風
私は他所から来た者
でも時を超えて、帰って来たこの
土地ですれ違う人たちが背負う物
笑顔と会釈で分かち合うことができるなら
遠路遥々、春夏秋冬とその、節々に
足取りは軽々、靴に朝露
瑠璃色の夜明けに諭されて
はっと昔の自分に戻されて
下り坂の三つ又にに立たされて
外に踏み出す、一歩がいつもと違う、
感触が正しく、思えるなら着の身着のまま
肩掛けに木の実 窓際の自由席
直向きに走る線路の横に写る
生きた五線紙みたいに跳ねる電線と
竹みたく揺れる電信柱に
気も高く揚がる
遠ざかる、都会がとても快く
時計を、外せば気も緩む
映像みたいに枠があるから
動く景色には音が良く似合う
いつの間に橋の下は小島の集まり
湾の広さと波の緩やかさを
皆、静かに噛み締めている
目を閉じて、重ねている空と海、空と海
厳しさと美しさが合わさる場所に
刺激を受けて残す文(ふみ)
追い風参照、非公式に記録する、
旅日記の紙飛行機
晴れた気分は空飛ぶ箒
君がくれた音を聴きながら
はぐれ雲泳ぐ 青の無限に
鳶が鳴きながら円を描く
きっと見渡せるだろうあの尾根の向こう
屋根が点描みたく見えるだろう
船も水平線に滲むだろう
君は何をしてるだろう
恐らく小忙しくしてるんだろう
宝石よりも価値のある
手作りの贈り物、受け取ったよ
そう、出来よりも詰め込んだ気持ちが
伝わればそれで充分だから
流れに逆らわずに自然の意の向くままに、
赴くままに。
玉色の斑猫に誘われて、
神妙なお散歩に出かければ、
目映い月光で映える深緑
虫の音色に合わせて唸る、
地響きにも似た、夜の振動
嗚呼、爽快な孤独
電波よりもずっと強い想い
雲に遮られても抜けて、届く
部屋に帰って来てふと思い出す
絵本みたいに飛び出す、
一度開いた地図を
綺麗に畳むのが難しいのには訳があり
一度行った土地に想いを馳せれば、
いつか戻れるのにも訳があり
胸の内温もる記憶の囲炉裏
手の中に残った旅の栞